その52 朝の出来事

その52 朝の出来事

4月24日 曇り
昨日の昼から降り続いた雨が止んだ。昨夜からすこし肌寒く、久しぶりに上着を羽織っている。今日は珍しく猫が皆起きていたので、朝のうちに掃除機をかけることにした。
細かい家具を動かして、ラグをめくって、隙間に入り込んだ猫砂も吸い込んでいく。部屋を元の通りに整えて、猫の水を入れ替えて、本日の掃除完了。ふ〜っとソファにもたれかかった瞬間、2匹が同時にトイレに入り、うんちをした。砂を撒き散らしながら同時にトイレを飛び出して、水の容器を蹴飛ばして、家中をドカドカ飛び回る激しめの追いかけっこが続いている。わたしはぼーっと天井を見つめながら、その一連の出来事を、何か遠い出来事のように耳の奥で聞いていた。
こまと暮らし始めてまもなく、一緒にゆったり過ごせるようにとわたしはソファを新調した。翌朝そこには、サイドがボロボロになったソファと、その上でスヤスヤと眠るこまの姿があった。新しい爪研ぎで、思う存分爪を研いで満足したのだろうか。こまは気持ちよさそうに寝息を立てていた。
ドタバタが近づいてきてわたしの上を立て続けに飛び越えていくまで、そんなことを思い出していた。猫は、気を遣わない。

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