サウナ

サウナ

サウナが好きだ。近年のブームが鬱陶しいと言いたい人たちの一人にカウントされても構わない。あえて言う、昔から好きだ。

ついでに言っておくと、ビールも好きだ。引くほど飲む。ビール会社からオファーをいただければ、確実に何かしら力になれる自信がある。

サウナとビール。どちらも「それ自体が好き」というよりは、「その時間が好き」なのだと思う。たとえばビールは、1杯目からずっと程よい酔い心地が続いていく。その時間が気持ちよくて、楽しい。

サウナの魅力もシンプルだ。手っ取り早く達成感が得られるという点だろう。裸で、100度を超える薄暗い箱の中に、ただ座っている、それだけ。暑さ(=苦しさ)から意識を逸らすように、聞こえてくる音に気が向く。テレビやラジオ、常連さんの世間話や生活の知恵。音と思考を行ったり来たりしながら、一丁前に限界を迎える。そして、対照的な「ご褒美」としての水風呂が待っている。この「暑すぎる」からの「冷たすぎる」非現実的なシチュエーションと、目に見えて減る体重(=水分)によって、下手をすればフルマラソンを完走した時のような達成感すら味わえたりする。

このサウナで得られる手っ取り早くて大袈裟な達成感が、少なからずわたしの人生を軽やかにしてくれているような気がする。

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